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奇妙な話
赤ん坊
母屋の中は薄暗く土とカビ臭さが鼻につく。
湿っぽい薄い布団の上で赤ん坊はもぞもぞと動く。
ときたま、喉の奥で痰が絡んだようなこもった咳をする。
ゆっくり離れていくガマガエルを無造作に掴み自分の近くに引き寄せる。
布切れを体にかけ、どしっと寝転んで、鼻で深いため息をついた。
止まった時間
老人は座ったまま目線を下に向けている。
タバコを取り出し火をつける。
煙が老人を覆った。ゆっくりと上る煙、時計の秒針、
確かに時間は流れている。
深くタバコを吸ってはゆっくりと煙をはく。
かつてこの場所でおこった何気ない生活の残像。
その光景は時間が止まったまま。
奇妙な話
真夜中の宴会
心、空
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